2009年11月28日

仕分け雑感(2)

ポッポのしわけ! こうかは ばつぐんだ! 知り合いで有能な人が蜘蛛の子を散らすように日本を離れていくのが興味深いです。たった2週間なんだぜ、これ……。自分も興味深いとか言ってられる状況じゃなくなりつつありますが……。
  • 仕分けの問題点の1つは議論を置いて結果だけが一人歩きするところです。
  • 仕分けのもう一つの問題点は、専門性どころか合理性のかけらもない情緒的な議論で決定されることです。 例えば国立大の基盤経費。「天下りがあるから多数決で1/3削減」って、すいません天下りによって生じている無駄な人件費と出費はいくらで、どのようにすればこの日本でミスをしていない人をクビに出来るんでしょうか。 さらに言えば、「仕分け人の印象の多数決」のどこに合理性があるのかを小一時間問い詰めたいです。
  • その上で仕分けで評価できる点はいくつかあります。まず国民のガス抜きとしては非常に良く機能したと思います。次に、予算配分の透明性を形式的に高めた事は素晴らしい事です。特に、インターネット等で公開中継されたのは素晴らしいです。
  • なのになんで対象は全体の15%で、しかも継続的にやらないんですかね。しかも時間が金額に関わらず一定ですよね。グルーピングも謎ですよね。金額が一様になるように纏めているわけでもないですし。
  • スパコンですが、僕は継続を支持しません(復活するでしょうが)。でも、平木先生のIBM/Cray/Intelについての話は考慮に値すると思います(誰か1次ソース持ってません?)。今回のプロジェクトは研究開発ラインを止めないという目的を実は既に達成しているんでないかとごにょごにょ。
  • この件について某エラい先生が某学会で「他の学会も声明出してるから出そうぜ」とか言っててうんざりしました。このコピペじゃないんですから。
  • まぁ日本には流体系でほぼ独占状態のSX-9があるから、TOP500には決して出てこないだろうけど別にいいんじゃね? 的な思いもあったり。
  • 濱田先生の成果があるからスパコン要らないとか言う人は、あやまれ! アルゴリズムもコーディングも超頑張った濱田先生にあやまれ! 成果が正しく認識されないというのは悲しいことです。
  • 問題は若手と基盤、特別研究の削減です。特に特別研究・基盤の1/3はかなりまずいです。運営が立ちゆかない研究室が多数発生し、「運用でカバー」をする研究室が出るでしょう。で、辻褄合わせに失敗して不祥事になって何人か教授の首が飛ぶんじゃないかな、と予言。
  • ノーベル賞受賞者による緊急なんちゃらですが、これって図式としては権威主義で対抗しようとしてるんですよね。あまり嬉しくありません。いや、先生方がアクションを起こしてくれたことそのものはとても嬉しいのですが。ついでに、討論はgdgd杉でした。「マスコミvs研究者」「官僚vs研究者」という大変嬉しくない図式を作っていましたね。敵を作る意味が分かりません。
  • というか野依先生とそれ以外の先生の絶妙な温度差が面白かったです。野依先生「スパコン復活!」と森先生「小さく広く配分してイノベーションの芽を」。私は森先生派で。あと野依先生、お忙しいのは分かるのですが、仕分けの議論の展開をちゃんと聞いた方が良いと思います。
posted by chun at 13:09| 日記